KUMAKARAの玄関アプローチのナツヅタの葉が紅葉を終えて、日毎ハラハラ散ってゆき、季節の足音を感じる朝。
この時期に現れる虹はすぐに消えてしまう、
と、昔の人は知っていました。
七十二候(11/22-26頃): 虹蔵不見《にじかくれてみえず》
11月24日、小雨の中、落ち葉の掃き掃除をしていましたら、
天気予報を無視した空がみるみる晴れ渡り、空気がキラキラ輝き始めました。
あぁ、きっと海の方に虹が架かっているのだろうな、とソワソワしつつも、お客さまの朝食準備に戻りました。
ほどなくして、
早起きして材木座海岸にお散歩へ行かれたお客さま達が、素敵なお土産を持って帰って来てくださいました。
「虹が2つも見えたんです♪」
と、臨場感たっぷり、写真付きでお話ししてくださったのです。
やはり、あっという間に消えてしまったそうで。
しかも、2つめはダブルレインボーという珍しいご体験。
とても貴重なひとときを追体験した気分を味わえて、本当に嬉しかったです。
ちなみに、虹の数え方には、
「本」「筋」「橋」
がありますが、使い分けるのも楽しいですね。
また、虹の色数は、日本では7色が一般的ですが、国や時代や民族によって様々で、
例えばドイツでは5色、アフリカでは4色、などなど。
「虹」と「日本の暦」、どちらの魅力も尽きません。
丹念な観測の積み重ねによって日本の暦を完成させた渋川春海(1639-1715)にちょうど思いを馳せていたところでもありました。
冬の朝のお散歩、おすすめです。