鎌倉大町八雲神社例大祭「大町まつり」が、7月9日,10日,11日と開催されました。
3年ぶりに露店が出て、そのプチ縁日に向かう浴衣姿の子どもたちの風景は、平和を感じさせてくれて嬉しいものでした。
安全を最優先にとの観点から、まだ規模を縮小しての開催でしたが、お囃子の音に胸が高鳴ると同時に心に平穏が訪れ、不思議と3年前にタイムスリップしたかのような錯覚にも陥りました。
以前、当たり前だと思っていた風景も、今では奇跡の連なりです。
7月11日は、庭の蓮の花が咲きました。
こちらも3年ぶり。2019年以来です。
さわかで上品な良い香り。
嗅覚は脳に直結しているからか、香りが呼び覚ましてくれる記憶にいっきに連れて行ってくれて、あっという間に3年前に時間旅行できました。
「漁山紅蓮(ぎょざんこうれん)」という品種の八重です。
2日目(7月12日)。鮮やかだったピンク色から透き通っていく姿が儚げで、花びらをいっぱいに広げる様子が本当に美しいものでした。
蓮は2日目が最も美しいと言われることにも納得です。
4日目には散るはずが、遠方からいらっしゃるお客様のご到着を待ったいたかのように、粘って咲いてくれたようで、そのことがとても嬉しかったです。
泥の中から咲く蓮の姿に、
どのような環境の中でも、周りに染まらず清く正しく生ききることを、改めて教わった数日間でした。