7月22日の朝。窓を開けたら、目線の先に虹が架かっていました。
現れたり消えそうになったりを繰り返す様子は、まるで意思を持った生き物のようで、空に溶け切るまで目を離せませんでした。
宮古島の方言で虹のことを「天蛇(ティンパヴ)」と言うように、
天を舞う蛇のようにも捉えられ、神秘的なひとときでした。
次の日から数日間は、台風の影響で空はみるみる灰白の世界に。
このかけがえのない虹の光が貴重なものであったことを実感することになります。
台風3号。私には、なかなかの強風に感じましたが
島で長年生活されている方によると、
「今回はそよ風です。」
とのことで、なるほど勉強になります。
自然と共に生きていることを改めて実感します。
万一の停電対策もして、強風時は部屋にこもりながら久しぶりに編み道具や香道具を出してみました。
電気に頼らない過ごし方を改めて探ってみます。
おかげさまで、ものづくりの手が捗り、欲しい道具や素材もできたので、雨上がりに近所の手芸屋さんへ行ってみました。
オーナーさんが編み物をしながらお店を開けていて、
「台風も良いでしょ。なんとかなるものよ。」
とおっしゃったのが印象的でした。
島に移住して4ヶ月。
まだ不慣れなことも多く、緊張する場面もたくさんあるものの、
素晴らしい自然と優しい人々に触れて、心が豊かです。
心が豊かになると身体も健やかになりやすく、感謝の気持ちが溢れて止みません。
夏本番。
皆様がお健やかにお過ごしになれますよう願っています。
〈写真3枚め〉ブーゲンビリアとその落花